ゴーリストブログ

ゴーリスト人事部のブログです。会社の雰囲気・社風や制度など、ゴーリストの情報を発信していきます。

君の名は発音できない。

社名が発音できないベンチャーに入社した。

去年の秋、ゴーリストから内定をいただいて、親に報告したら、「この会社の名前ってどう読むの?中国語に翻訳したらどうなるの?」と言われた。そうか、日本語も英語も話せない親は、この会社の名前を知らないだけではなく、発音さえもできないのだ。日本語のホームページを送っても、事業内容を説明しても、なかなか納得できなくて、「もっと有名な会社を探したら?」と言われた。

同じようなことは卒業の謝恩会の時にも起こった。指導教員に進路を報告して、「4月にゴーリストというITベンチャーに入社します」と言ったら、 先生は戸惑って何回も声を出して「ごーりすど?ごうりすと?」と確認してみた。

有名な会社ではないし、カタカナの造語だし、仕方ないかと思った一方、なぜか嬉しかった。親や先生が望んでいる道を歩み続ける「いい子」から卒業した気分になった。

高校から大学院までは、親が喜ぶタイプの学校に通っていた。自己紹介をする時、学校名を言ったら、かならず「頭いい!」「勉強できるね」と言われる。「頭いい!」と言われたら、もちろんうれしいのだが、何百回も言われたら、なぜか気まずくなって、意識的に出身校を隠すようになった。会話している時、相手は学校名に即反応するだけで、見ているのは私の中身ではなく、肩書である気がする。もしその肩書がなくなったら、私って誰?と思った。そして、会社や出身校のネームバリューに頼れなくても、誇りを持って生きていく人こそ格好いいなーとも思った。

そんな私は肩書を捨てて、社名が発音できないベンチャーに入社した。

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友達の中では、大手やキラキラ系のベンチャーで働いている人が多い。

だいたい「優秀だね~エリートだね~」と言われる(お世辞だが)。

そこで「ゴーリストという(あなたたちはたぶん知らない)ITベンチャーで働いているよ」と胸を張って言う。

だいたい「自分の考えがあるね~」と言われる(お世辞だが)。

自分の考えがあるかどうか分からない。でも主力事業は安定していながら新規事業で色んなことを挑戦できるし、仕事内容は好きだし、私服勤務だし、外国人にやさしいし、「いいやつしかおらん」だし。それはうちの会社の価値である。

ネームバリューに惹かれて、あの製品を買った、あの会社に入社した、あの人と付き合っている、という人は少なくない。しかし、私から見れば、ネームにはバリュー(価値)がない。価値があるのは、ネームに代表される個と個の集まり。 名門大学の在学生であるから、大手企業の従業員であるから、誇りを持っているわけではない。 自分自身であるから、誇りを持っている。

夢枕獏さんが言う、「名前はこの世で一番短い呪」。その呪はそもそも発音できないなら、名前に束縛されず、自由になれるかもしれない。

君の名は発音できないからこそ、君のことを、もっともっと、知りたい。

(ナガバヤシ)

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ゴーリストのバリュー、その4:誇りを持つ

仕事において会社で定められた目標を達成したり、他人やクライアントを納得させる結果を出すことは大事です。ただ何より大事なのは、自分の胸に手を当て、心の声を聞いた時に「やりきった」と言えることです。 「こんなもんでいいかな」から踏み出す一歩。「うまくできた」から踏み出す一歩。 その一歩一歩が自身の納得を積み重ねることになり、誇りをつくっていきます。人は誇りなくして仕事を続けることはできません。少し大げさですが、生きていくことすらできません。 誇れるものが心の中にあるからこそ、人は情熱を持って仕事ができ、存在価値を感じ、力強く生きていけるのです。他人に嘘をつくことはできても、自分に嘘をつくことはできません。 自分自身に問うた時に納得できる仕事をする人だけが、誇りを持てるのです。