ゴーリストブログ

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就活しているときに思っていたこと

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こんにちは。
マスダです。


去年新卒で入社して、今年二年目になるエンジニアです。

配属されてからはほぼ毎日プログラムを書いている気がします。休日は寝ているので平日限定です。


この半年くらいはPythonという言語を使っていて、お仕事で触るのはおそらく今月で最後になるのですが、今更ながら入門書を買って読み始めました。

動き始めるのが遅いです。


正直、今自分がこうしてどこかの企業に就職して毎日プログラム書いてお金をもらっているというのが少し不思議だったりします。大学卒業前に知り合いから「お前が働くとか信じられない」と言われたり、久しぶりに会ったときには「まだ仕事続いてるの?」とか言われたりしました。そのときの採用担当だった方からも「なんで採用したのか分からない」と言われたことがあるので、採用されたのもきっとタイミングなのか運なのかが良かっただけなのだろうと思っています。代表は縁と言い換えていました。大人の語彙です。


就職活動をしているときはすごく不安でした。自分がどこかの企業に採用されるとは全く思えず、どこにも就職できなかったときのことを考えて毎日つらい気持ちで過ごしていた気がします。


もしそのときに出会えていたら少しは楽になったかな、と思えるような文章をここに書いておきます。文章を読んだくらいで気が楽になるともあまり思えませんけど。


ただ、これを読んだ人が、あ、こんなやつでも就職できるなら自分もどこかに就職できるんじゃないか、採用されるんじゃないか、って少しくらい心が軽くなったら良いなって思っています。本当は、就職なんか出来なくたって大丈夫、というようなメッセージを言うことができれば良いのですが、僕にはそれを言うだけの自信も力もありません。そもそもどこかの企業に勤めている人間の言うことではないでしょうし。

 

だからせめて、就職できるかもしれないですよ、とだけ。企業というのはそれはそれはたくさんあるらしいので、選びさえしなければもちろんどこかには就職できるのかもしれません。でも、そういうことを頭で分かってはいても、やっぱり無理なんじゃないかって、そんな風に思ってしまう人に向けて。届くと良いな。

 

最初に書いておくと、僕は大学の講義を受けず寝てばかりいたせいで二留しています。何か有益な活動をしていたとかでは一切なく、家だったり図書館だったり教室だったりでただただ寝ていました。そんな人間です。


僕は、大学に入るところまでは親に言われるがままにやってきました。小学生の頃に塾に通わされ、塾に行くからにはこのレベルの中学校に行って当然と言われた学校を受験し、さらにここに行ったらやっぱり大学はここだよねと言われた大学を受験しました。中学受験も大学受験も落ちなかったのは良かったです。


中学受験をしたのも大学受験をしたのも、合格すればそれで親が喜ぶと思っていたからです。現に喜んでいたように思います。
だから、何か夢があったり学びたいことがあったりしたから大学に行ったというわけではありません。僕にとって大学に合格することは、目的であって通過点ではありませんでした。いや、正確に言うなら大学に合格することは目的ではなくて親に喜んでもらうための手段だったのですけど、そんな細かい話はどうでも良いですね。


大学の始めの二年間は下宿をしていたのですが、ずっと眠っていても誰にも何も言われない状況で、まだ眠い中朝起きて心地よいお布団から這い出てさらに重い体を起こしてまで大学へ通う理由を見出せませんでした。始めの方は真面目に受けていた授業も、段々と欠席するようになりました。気づいたら昼夜逆転していて、それがそのまま期末試験の日まで戻せず、起きたら試験が終わってる時間だったりしたことも多々ありました。


そういう生活を二年続けた結果、流石にこのままだと卒業できなくなると思い、下宿を引き払って実家から通うことにしました。親がいる環境なら毎日昼夜逆転にはならないだろうと思って。二時間ほどかければ大学に通える距離に実家があったのは運が良かったかもしれないです。おかげで二留で済みました。もし実家から通うことができずずっと下宿のままだったら、まだ大学にいたかもしれないです。

きっとただの言い訳にしか聞こえないのでしょうけど、下宿がちょっと気持ち的につらいところだったというのもあると思っています。すぐ隣に一軒家が建っているアパートの一階で、陽の光が一切入らないようになっていました。窓を開けると目の前はブロック塀です。朝でも電気をつけないと暗かったです。あと天井が少し低かったような気もしています。その下宿に来た友だちには「なんか牢屋みたいだな」って言われたことがあります。

ではもっと良い家を借りていたらどうなっていたかと言うと、きっと気持ち良く家でだらだらしていた気がします。はい。

 

そんな感じで、大学では特に勉強や研究に身を入れるようなことはなく、出席しないといけない授業だけは出て、基本的にお昼くらいに起きてから大学に行って、あとは図書館で寝たり本を読んだりしていました。他には食べたり飲んだりするお金を稼ぐためのバイトをちょこちょこするだけの生活だったので、いざ就活する段になって、自分には何もないことに気づきました。

 

人に話せるくらいにまで学んだこともなく、人に語れるような経験もせず、何か秀でているような技術も能力も持っていない。その時点で、就活無理では、と思っていました。その上、僕は人と話すのが苦手だったので、面接も無理だなって。
合同説明会はただ説明を聞いているだけだったので僕でも参加できたのですが、その先のエントリーシートが書けませんでした。志望動機や数年後の将来像やキャリアプランなんて僕の中から出てくるわけないのです。今でもありません。エントリーシートは一社だけ書いて、その一社も志望動機の部分に「ありません」って書いた気がします。もちろん落ちました。スーツを着て東京に面接というか面談をしに行ったことも一度だけあります。薄っぺらい時間でした。高いビルからの景色がすごかったことだけを覚えています。

 

企業の採用ページを見ると、社内の雰囲気の紹介として活き活きとした社員の方々が雑談しているところの写真があったり、社員紹介としてその方たちの目標とかがよく出てきますけど、そういうのがすごくしんどかったです。あぁ、あんな中では働ける気がしないな、自分みたいな気力のない人間は必要とされていないのだな、って。

 

基本的に僕は働きたくありません。今でもそう思っています。
人事の方との一回目のSkype面接だったか最終面接だったかは忘れてしまいましたが、「なぜ働きたいのか」と聞かれて、「生活するのにお金が必要だから」と応えたのを覚えています。一回目の面接では、他の企業でも普通に聞かれそうな「何か挫折した経験はある?」という質問に対して、「ないですね」と応えたのも覚えています。ないものはないのですからないとしか応えられません。きっと挫折したときにどういうことを思って、どういう反応をして、どういう行動を取ったかを知りたいのだろうな、その上、きっとそういう状況でも前向きに頑張るような人が良いのだろうな、ここでないとか応えたら印象悪そうだな、とか思った上で、ないですね、と応えました。阿呆と言われればそうです。

 

一回目の面接でも最終面接でも、本当に採用面接らしいことを話した覚えがありません。そもそもちゃんと採用面接を受けたことあるのかどうか怪しいので、採用面接らしさというのはただの僕の思い込みでしかありませんけど。面接のときにはゴーリストがどういう事業をしているのかもよく知らなかった気がします。

 

それでも採用されました。
本当不思議です。
今なら落とされる気がします。

 


そんな感じで、こんな僕でも採用されました。
軽い気持ちで応募してみるのも良いのではないかと思ったりします。
ゴーリストのバリューで言うところの「行動者であれ」ですかね。
https://goalist.co.jp/recruit/


次は入社してからやってきたお仕事のことでも書こうと思います。
やってきたことと言っても、プログラミングの一言で終わってしまうのですけど。

 

ちなみに、一番上の写真は鴨川デルタの飛び石です。

風が心地よくのんびりするには一番良い春の休日に撮りました。